こんにちは!
四万十は春のはじまりの空気が薫るさわやかな季節となってきました☺️
つい先日、バイオリンをピカピカの美しい色に仕上げる「ニス」を作る作業に同行してきたのでレポートしたいと思います✏️
そもそもニスは楽器を美しい色にするだけでなく、手汗や汚れから楽器を保護するために塗ることが目的のようです👀
職人によって塗り方もいろいろありますが、夫の場合は塗っては乾かす作業を1か月くらい毎日繰り返しています。バイオリン製作のコンクールによってはニス部門の賞もあるくらい奥が深い工程で、丁寧さと根気のいる作業ですね。
素人の私はニスってホームセンターで買うものじゃないの⁉️作れるんだ❗️という驚きがまず大きかったです😅
気になる材料は、木の樹脂を固めたものとアルコールです。
日本では同じような役割をする樹脂として漆が有名ですね^^
バイオリンの場合、これも職人によって出したい色が違うためいろいろな種類の木の樹脂が使われています🌳
夫も修行時代に日々実験や研究を繰り返していたようですが、今は竜血樹というインドネシアやアフリカが原産の木の樹脂をメインに数種類を配合して美しい赤茶色を作りだしています。なんだかファンタジーに出てきそうなかっこいい名前ですね。昔は漢方薬の原料にもなっていたようです。

そのほか黄色を出す樹脂も使っていますが、こちらは5g食べたら死ぬといわれて慎重に取り扱っていたものの、最近になってそれがデマで食べても死なないことが発覚しました笑
この竜血樹の樹脂は名前のとおり真っ赤な色をしています。
そのままでも使えるのですが単調な赤いバイオリンに仕上がるので、深みのある茶色にする作業が必要となってきます。
その方法は火であぶって焦がすこと!
樹脂自体は無臭ですが、あぶるとものすごい異臭がするので、いつも人家から離れた畑で作業しています。
都会の職人さんはどうしているんだろう・・・?

作業はわりと単純で、適当な大きさの鍋に樹脂を入れてあぶるだけです。

少し経つと真っ黒なドロドロの状態に溶けてくるので、これを出したい色に応じた時間煮込んでいきます。


注文後に新鮮なクリームをシューに詰めてくれるのでいつもできたてのおいしさ🐣
と、のんびり油断していたら鍋が若干小さかったために吹きこぼれて炎上しました😭🔥
写真をとる余裕もなく慌てて消火。。。💦

大事なニスは見た感じケシズミと化していますがこれで成功だそうで、このままアルコールに漬けて1年以上置いたら完成です✨
どんな色になるか、1年後が楽しみですね☺️
ちなみに2年前に作ったニスとの比較がこちら。


全然違う!😳
こうしてゆっくりと時間をかけて作られているオーダーメイドのバイオリン🎻手にする機会があれば音色はもちろん、ニスの個性もぜひ見比べてみてくださいね^^✨

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